大学院で未来の税理士を育てるとは

大学院で未来の税理士を育てるとは
税理士試験は、11科目ある試験科目のうちから5科目に合格する必要があります。大学院を終了して、国税審議会から認定されると、専攻によっては5科目のうち2科目あるいは3科目が試験免除になります。5科目というのは簿記論、財務諸表論、法人税、所得税、消費税、相続税などです。大学院講師というのは、未来の税理士を育てるわけです。
国税審議会から認定される論文を仕上げるための、論文指導をする講師もいます。そういった仕事をしながら税理士として顧客を持ったりもします。やはり1人、1人の顧客と向き合えるように、担当する件数は調整すべきと思います。毎月、顧客と会って、一緒に事業や経営について考えていく。それは顧客がなるべく儲かるように考えていくということです。
利益はしっかりだして、その設けの何割かを税金で納めます。そして残ったお金をまた事業に回して、次の年もまた利益を出していく。企業が成長することで、利益が増え税金も増えます。
税金の計算をするだけではなく、利益を出して納税することで、日本にとって役に立つという考えで仕事をしていきます。大学生に税金の授業をすることや、事業主に対しての税金セミナーというものを、どれだけわかりやすくできるか、そしておもしろくできるかというのが、講師の腕の見せどころです。
税金の計算を正しくするのは、最低限のことです。講師としては、お客様や学生に、質問しやすいとか、話を聞くのが楽しいと思ってもらうことも大切になります。計算ソフトがどんどん進化しているので、事業主が自分で申告書を作ることもやりやすくなりました。それでも税理士は必要なのです。聞きやすい、質問しやすさを大切にしましょう。